katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

新宿のアサシンについてあれこれ

何故百八人の登場人物達の中から新宿のアサシンが選ばれたのか?について、自分なりに考えてふせったーに吐き出したチラ裏考察もどき。いきなり真名バレしてるので追記に畳みます。

Fate史で水滸伝がフィクション扱いなら何故百八人の中からチョイスされたのが燕青だったのか?を考えてみて、水滸伝の登場人物であること+燕青拳の始祖として祀り上げられた存在から幻霊の燕青が成り立ってるからかなぁと。

何でこんなこと考えたかっていうと、ぶっちゃけ水滸伝って中国四大奇書の中でもマイナーだし知らない人の方が多いし、知ってたとしても林冲史進とかの強者の方が目立ってるんじゃないかなぁと思った訳です。出番も後半にならないと無いし。いや燕青が梁山泊の講和に向けて大事な役割を担ったのは間違いないんだけど。

でも、水滸伝という物語の枠を超えて現実に伝承があるのは百八人+晁蓋の中でも燕青だけなんですよね(他にもいたら私の知識不足ゆえ申し訳ない。史実の宋江の反乱はビミョーなライン)。そこが燕青が水滸伝キャラとしてチョイスされた理由かと。 そうなると他の水滸伝キャラの英霊化が絶望的な訳ですが…燕青の絆礼装とか見てても、ね。水滸伝代表!って感じするよね。

あとは宝具。『十面埋伏無影の如く』は燕青拳の影すら映さぬ歩法で敵をボコボコ殴る宝具ですが、水滸伝の燕青自身が燕青拳を使える訳ではないんですよね。そりゃ何でもできるハイスペックイケメン従者だから武術の腕前は相当なものだったけど、燕青拳は燕青を架空の始祖として水滸伝が成立した後に興った流派なので、燕青とは別に関係ないんですよ。それを宝具として使いこなせるのは、やはり新宿のアサシンとしての燕青に燕青拳の始祖要素が含まれてるからなのかなぁ、と。マテリアル曰く、他のクラスだと主武装は弩になることもあるらしいし(こっちの方が水滸伝由来成分強そう)。

余談ですが、FGO内のサーヴァントのスキルは左から順に生前の逸話に沿ってる云々の考察がありましたが、燕青の場合強化前を基準に考えると天巧星(天巧星の生まれ変わり)→諜報(梁山泊の講和策に向けてあれこれ頑張ってた。変装も得意だったりする)→中国拳法(拳法の架空の始祖として祀り上げられる)の順なんですよね。面白いね。

だから新宿でドッペルゲンガーの幻霊が混ざる以前に、そもそもアサシンの燕青自体が『水滸伝の浪子燕青』+『燕青拳の架空の始祖』というある種の信仰のハイブリッド的存在だったのかもしれない。つまり新宿のアサシンの構成要素は水滸伝の好漢+燕青拳の始祖としての逸話+ドッペルゲンガーなのかな、と。燕青拳要素がアサシン時のみ付属してくるかはわかりませんが、他クラスだと水滸伝由来で武術は強いが燕青拳は使えない可能性も微レ存…?

そもそも物語のキャラでもモデルになった実在の人物がいる設定が多い中、何で水滸伝だけ架空の存在として完全創作扱いなんだろうな……違いって何ぞ。