katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

鯰尾と骨喰と記憶のこと

続花丸二話を視聴して、骨喰を修行に送り出す事に決めました。ネタバレとして修行の様子(手紙の内容)は知っていたのですが、改めて自分の目で確かめてから物事を感じ取りたいと思ったので。

以前も鯰尾と骨喰の過去に対する姿勢・考え方を考察したのですが、極を経て自分なりに考え直したものを以下に纏めたいと思います。

【鯰尾の記憶】
キャラクター紹介の『主が今度こそ焼かれぬよう諌める』大坂冬の陣の回想で一期一振に「ここで、俺たちは焼けた」「ここをやり直せば」と零していたので鯰尾の失われた一部の記憶は焼身~再刃の間だと思っていました。しかし大坂の町並みを懐かしんだり、秀頼とその腰に佩いた鯰尾藤四郎の姿を見て記憶を全て取り戻した事から、大坂での記憶を丸ごと封じたのでは?と思うようになりました。焼けた事実は長い歳月の内どこかで知れるだろうし、先の「ここで焼けた」もどこか他人事のようにも聞こえる。「ここをやり直せば」は、「ここをやり直せば記憶が戻るかもしれない」と言いたかったのかも。鯰尾が過去を振り返る必要はないと言いつつ気にしていたのは、長い記憶の中で一部、自分の知らない空白の自分が居る事実が恐ろしかったのでは。

【骨喰の記憶】
三日月との回想や手紙を読む限り、骨喰は明暦の大火で焼ける以前の全ての記憶を失っていた(焼けた事や薙刀から脇差に直された事は後から聞けるのでそこはカウントしない)。夏の陣で大坂城が落城した後の骨喰は自分だけ取り残された不安、恐怖、または無事だった負い目からくる罪悪感に苛まされ続けていたのでは。だから明暦の大火で焼けた際、これでもう兄弟に負い目を感じる事はないと安堵して記憶が飛んだのでは。

恐らくだけど、記憶を失う条件は再刃される事ではなさそう。それなら宗三も記憶喪失になってただろうし。じゃあ何故鯰尾と骨喰は記憶を失ったのか?両者に共通して言えるのは、『記憶を失う前に精神に大きく負荷が掛かったこと』でしょうね。鯰尾は主(秀頼)が焼かれる様を目の当たりにした。骨喰は自分だけ無事だった負い目に悩んでいた。人間には自己防衛本能として脳や心体に負荷を掛ける嫌な記憶を封じる機能があると聞きますが、鯰尾と骨喰も防衛本能が働いたから記憶を失ったと考えればしっくりくる。そうでもしないと心が壊れてしまうから。

鯰尾と骨喰の手紙から考察した私の感想は以上です。勿論自分の考えが100%正しいとは思ってませんし、意見を押し付けるつもりもありません。あくまで私はこう考え、この考察を元に私なりの二次創作を書くというだけなので。極を踏まえたずおばみのお話書きたい。