katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

心が千切れそうだ

追記から手紙感想(三通目)

記憶の残滓を探るため、大坂の街を彷徨っていた鯰尾はついに在りし日の大坂城に辿り着いた。忍び込んだ鯰尾が見たものは、鯰尾藤四郎を佩く豊臣秀頼――かつての主の姿。それを目の当たりにした瞬間、全ての記憶を取り戻した、と鯰尾は語る。自分が主――秀頼と共に炎に呑まれる様を、ありありと。

ていうかね、夏の陣で大坂城は落城した訳じゃないですか。燃え方が激しく、焼け跡に残された遺体の損壊も酷くて誰が誰だか判別がつかない中で(そもそも現時点で秀頼も淀殿も遺体がハッキリ見つかっていない)、これが秀頼の遺体では?と判断された理由を聞いて思わず泣いてしまった記憶があります。秀頼は鯰尾藤四郎を好んで差しており、傍に焼け身となった鯰尾藤四郎が落ちていたから秀頼と判断を下された、と。鯰尾は自らも焼けながら、どんどん炭になっていく主を傍で見ていたのかと思うと…そんな事いきなり思い出したらそりゃ気持ちの整理もつけたくなりますよね。むしろ、それがトラウマになって自己防衛のために記憶を封じ込めていたのかもしれないと思うと、とても切なくなる。

心の整理がついたら、「主が今度こそ焼けぬよう諌める」鯰尾が見れるのでしょうか。非常に楽しみだけれど、彼の心の傷が癒えるまで待ちたいと思います。