katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

活撃について考えてみた③

もうすぐ最終回なので、12話時点までの考察を纏めてみる。ネタバレを考慮し追記に畳みます。

・堀川の目的は?
→11話ラストで和泉守に思いの丈をぶちまけ、「土方を救う」宣言をした堀川だが、闇堕ちしたようには見えなかった。今までの主張と異なる「歴史を守れていない(それまでは兼さんは守ったと慰めていた)」発言、そして和泉守自身も土方を助けたい気持ちがあると吐露していた(12話)事から、堀川の行動は全て『和泉守の守りたいものを守る』ためだったと考えられる(もちろん、元の主を守りたい思いは強いはずだが)。ギリギリ踏み留まっていた堀川を突き動かしたきっかけが在りし日の土方を目の当たりにした和泉守の後悔と嬉し泣きが混ざった涙だった事からも堀川は和泉守の思い・願いを汲んで行動していると予想できる(12話で審神者からも指摘されていた)。曰く「国広はオレの思ってる事が解る」ので、和泉守の涙を見て全てを察した堀川は和泉守の願いを叶えるために自ら汚れ役に徹した。11話ラストで「兼さんは土方さんの最期を見てないから」などと和泉守を煽るような台詞を吐いていたのもそのためかもしれない。恐らく誘いに来た時点で堀川は兼さんに拒まれたら刀剣男士として誤った考えを抱いてしまった責めを負い、潔く殺されるつもりだったのでは。「折るなら今だよ」と言いながら真っ直ぐ切っ先まで歩み寄り、刀が振り下ろされる瞬間を待っているので覚悟はできていたはず。望みが果たされず「やっぱり兼さんは優しいね」と寂しげに微笑み、少女と共に消えた堀川は何を目的として生きてきたのだろう…。
また、9話で陸奥守が龍馬と出会い別れた際「(殺される)その時まで傍に」「お前の生き様が好きだった」と零していた。11話で和泉守の心残りは「遺品として実家に届けられ、土方が戦死した箱館戦争を共にできなかった」事だと判明する。和泉守は陸奥守同様、たとえ守れずとも、土方歳三という男の生き様を傍らで見届けたかったのではなかろうか。その上で救う・救わないの判断を下したいのかも。

・堀川はどうやって函館まで辿り着いたか?
薩摩藩邸で和泉守・陸奥守と別れ再び単独行動を選んだ堀川が審神者の時間転移に紛れ込んだとは考えにくい(それならば審神者が気付いてそうなので)。なので、函館で和泉守が見た堀川は薩摩藩邸で別れた後、土方に合流して戊辰戦争を転戦し、函館まで辿り着いたと考えるのが妥当かと。和泉守の記憶通りなら、土方と共に現れた堀川は市村鉄之助としてあの場に居る?
ただし、本物の鉄之助が堀川に殺されて成り代わっているとは思えない。鉄之助は土方の小姓で大切な存在だと土方さんを想う堀川なら理解しているだろうし、土方組に共通している願いは「犠牲を出さずに歴史を守りたい」なので本来死ぬはずのない鉄之助を手に掛けるのは矛盾している。なので、いずれかの段階で(あるいは鉄之助が新選組に加入する以前に)本物の鉄之助を戦火の及ばない場所へ逃がし、入れ替わったのでは。

・土方組の行く末
→堀川の願いは「兼さんの思う歴史を守りたい(=本来失われる事のない犠牲を出さずに歴史を守りたい)」であり、これは審神者からの協力を得て函館に赴いた時点で成し遂げようと努めている。つまりこちらの問題はうまくいけば解決できる。ただ、「土方を救いたい」という願いが「兼さんのため」ではなく堀川自身の紛うことない本心であれば、先述の通り和泉守の心残りが「土方の生き様を傍で見届ける事」である場合、両者は相容れず和泉守が堀川を斬るエンドの可能性も捨てきれない…。