katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

検非違使とは何ぞ

そもそも検非違使とは、「非違(非法・違法)を検察する天皇の使者」という意味で、律令制下にありながら令外官として司法・警察・行政を一手に担っていた検非違使庁で働く官吏の事。平安末期には源氏や平氏の武士が多く登用されており、源義経が官職に就いた事で広く知られている(義経が判官に就いていた事から判官贔屓という言葉が生まれた)。

刀剣乱舞に出現する検非違使の部隊編成を見ていると、個々の名称は『刀種_放免』となっているのが判る。
では、放免とは?「罪は許されるべき」と訴え嘆く本心は?検非違使登場と共に表示される文面、通称『検非違使ポエム』から考察してみた。

史実における検非違使の放免とは、元罪人であり、罪を許され検非違使庁で働く者の事。犯罪者を探索、捕縛や拷問を担当した(ウィキペディアより抜粋)。「検非違使において放免とは罪人である」という事実が、考察する上で大きな観点になりそう。

検非違使には情けも慈悲も感情すら存在しない。無慈悲に歴史の異物を狩る姿は、予めプログラミングされたロボットのよう。それは、始めから一切の感情を削ぎ落とされた状態で派遣されているからなのでは?

では、何故感情を削ぎ落としたか?邪魔に他ならないから。放免とは罪人、つまり罪を犯した者。この場合の『罪』とは何か?時の政府から見て、歴史を変える事が即ち罪だとするならば、歴史修正主義者の刺客はまさに罪人そのもの。そして史実の放免の役割や各ポエムから鑑みるに、刀剣乱舞検非違使_放免も元罪人である可能性は非常に高い。

その罪人は歴史修正主義者側の部隊だけとも限らない。「どこか自分達に似ている」という文面から、『人ならざるモノ』、もしくは同じ付喪神という可能性も考えられるし、そもそも本来正しい歴史を護る筈の刀剣男士自身が歴史に介入して歴史を変えようとしたら、それは罪を犯してしまったと言えるのではなかろうか。情に絆されて歴史を変えてしまうようであれば、感情は必要ない。そう判断されてもおかしくない。

白刃隊=刀剣男士が審神者、時間遡行軍が歴史修正主義者からそれぞれ遣わされる存在ならば、政府直々に遣わす部隊はどちらにも属さない故に『第三勢力』と呼べるのでは?検非違使の主は時の権力者、即ち政府ではなかろうか。検非違使を派遣する事で時間遡行軍の捕縛の他、審神者や刀剣男士を監視している…とか。検非違使限定ドロップが、元主が警察組織の人間である長曽祢、元主が検非違使だった膝丸が含まれているのも気になる。

つまり、検非違使は『捕らえられた遡行軍、或いは闇堕ちした(誤って歴史に介入してしまった)刀剣男士を対象とした、政府による改心システム』なのではないかと考えています。決してホワイトとは言えないけれど。