katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

鯰尾と骨喰

骨喰は記憶を取り戻したいと願い、過去を知りたがる。対して鯰尾は取り戻さなくていいと言い、過去を振り返ろうとしない。表面に見える性格だけだと骨喰の方が鬱々としていてネガティブな印象を受けるが、本質は鯰尾の方が深刻なんだと思う。本当に鯰尾が過去に何の拘りも持ってないのなら、いち兄との大阪冬の陣での回想で「ここをやり直せば」なんて言わないだろうし。

骨喰が記憶を取り戻したいのは、「自分という刀はどういう物であったか?以前の主はどんな人だったか?どんな刃生を歩んできたのか?」それら全てを覚えていないから、知りたいと切に願う。自分の知らない『骨喰藤四郎』を知る為に。知らないからこそ知りたいのであり、知的好奇心に基づいた欲求という側面が強いように思える。

対して鯰尾は「過去なんか振り返ってやりませんよ」なんて言いながら、因縁の地では未練がある旨の発言をしている。骨喰は焼ける以前の記憶を全て失っているが、鯰尾は自己紹介の通りだと「一部」記憶が無い。全部忘れてる訳じゃない。覚えている過去を振り返るのが辛いから、振り返りたくない。鯰尾の台詞はそう捉える事が出来る。

もし脇差に極が実装されて修行に行く、ってなった時、骨喰には失われた記憶を取り戻して欲しいと思ってるんだけど、鯰尾は思い出して欲しくないなあ、と思ってしまう。思い出す方が辛いならいっそそのまま、なんて人間のエゴなんでしょうけど。