katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

活撃について考えてみた

二話放送時点でアニメ活撃について個人的に気になった点を纏めました。ネタバレを考慮し追記に畳みます。

陸奥守が抱える不安定要素
→真っ先に城内に駆けつけ、時間遡行軍の手による惨状を目の当たりにした陸奥守は怒りに任せて敵を殺していた。無抵抗の人間を無慈悲に殺害していく遡行軍に対し、「こがに殺す必要あったんかァ!!」と怒りを顕にするのは争いが嫌いという性質以外にも、前の主=坂本龍馬も抵抗する暇も与えられず殺された。陸奥守自身も抜刀され振るわれる事無くこと切れた、というトラウマを嫌でも思い出してしまうからだろうか。OPの血塗れの手に握られた刀は龍馬臨終の際の陸奥守という可能性が高そう。鞘と糸巻の色が緋=土方組だから違うかな。怒りに任せて敵を執拗に銃で撃ち抜き、消滅後も息を荒げていた。その辺りの描写に活撃の陸奥守が抱える精神的な危うさ、脆さを感じられた。

・和泉守率いる第二部隊の戦歴差
→堀川は初陣、和泉守は17回、陸奥守は19回、蜻蛉切は53~4回と自己申告していた。薬研は頑なに語りたがらなかった。まず兼さん陸奥はだいたい同期と仮定して、蜻蛉の出陣回数が飛び抜けているのが気になる。活撃審神者が蜻蛉切を重宝していたという可能性も考えられるが、単純に「蜻蛉切が陸奥守和泉守堀川より先に活撃本丸に顕現されたから戦歴も長い」と考えた方がしっくりくる。「問題は出陣回数よりもどう働いたか」と語る薬研は蜻蛉切より出陣回数が多そうに見える。戦い方を見ても無駄が無く的確に急所を潰して瞬殺していた。明らかに歴戦の猛者の動き。それでも出陣回数を語りたがらないのは、過去の出陣で何かあったのかもしれない。

・薬研の性格がゲームより冷たい、素っ気ない?
→活撃審神者に対しては柔らかい表情で「怪我は無いか」と身を案じていた。つまり審神者=主に対しての忠誠心や面倒見のいい兄貴成分はある。この点はゲームで見せる顔と何ら変わらない。問題は他の男士との距離。戦闘中は必要最低限の会話しか交わさない、平時も業務連絡程度。過去の出陣であった『何か』とは仲間の死、という意見が最有力ですね。薬研が活撃本丸の古参として出陣中、仲間の死を経験してしまい、仲間を護れなかった後悔やその時負った心の傷から必要以上に距離を縮める事を畏れ(再び失う事を畏れたある種の自己防衛)、忠誠を誓う主=審神者にだけ心を開いていると。書いててふと気付いた、極める前の不動とよく似た状況じゃないか…。この考察が真実なら織田の短刀は抱え込み過ぎじゃないか…。

・「解ってるんだよ、お前らがただの馬鹿じゃないって事くらい」
→挑発で一体を誘き出し流れるような身体捌きで瞬殺、隠れていた遡行軍の刺客を戸板越しに貫き放った台詞。更に、その後審神者の指示通り天守の下に合流した際、遡行軍の遠戦の奇襲に(恐らくあの面子の中で一番夜目が利くというのも関係しているだろうが)いち早く勘付いて和泉守に注意を促した。つまり、前述の通りこの本丸の薬研が仲間を喪って心を閉ざしているのなら、奇襲で破壊された可能性が高い。

・OP、EDの演出
→OPは刀剣男士がそれぞれの主の死に纏わる場所に佇んでいる他、彼岸花、血塗れの誠の旗、血塗れで刀を握った手など『死』を連想させるモチーフが多い。対してEDは生前の元主の姿、花吹雪から堀川の刀身が現れる演出(=顕現、誕生?)、桜の木の下で堀川と兼さんが邂逅(=再会?)、春の景趣に似た庭(=春は出逢いの季節)など、『生』を連想させるモチーフが多い。これは何を意味しているのだろう?