katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

兼定の話

同じ刀派だけど、打った刀工も時代も違うから兄弟と呼ぶには微妙。でも基本的なデザインが似通ってるから、例えるなら親戚が一番しっくりくる。親子とも違う、やっぱり親戚。

兼定の手合せで兼さんは「認めてもらえたかな」と発言している。自分で侍の終わりの時代の最先端である事を誇りつつ、それでも同じ兼定の名を冠する二代目之定には到底敵わないと解っている。之定は歴代兼定の中でも優れた出来であり、之定作の歌仙兼定も大名家の刀。兼さんも兼定作に間違いないけれど、土方さんは根っからの武士ではなく百姓上がりの武士まがい。兼さんはどう足掻いても歌仙に敵いっこない。そういうコンプレックスは兼さんの中にあるんではなかろうか。

もちろん兼さんは二代目作じゃない事を卑屈に思ったり、土方さんにケチをつけるような性格じゃない。『土方歳三の愛刀である和泉守兼定』である自身を誇りに思っているのが言動から窺える。それでも『兼定』という括りで見ると憧れのお兄さんに凄いねって認めてもらいたくて一生懸命アピールしてる子って感じ。

歌仙さん自身は兼さんをどう思ってるんだろうか。手合せでは兼さんの剣法について「雅じゃない」と言ってるけど、それも身内だからこその厳しい愛のムチなのか…。今度はそこら辺を掘り下げたいな。