katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

獅子王と小烏丸の関係

小烏丸実装と同時に追加された回想を皮切りに、本丸博グッズ、タペストリー、カレンダー、花丸などやたら公式でセットにされる二振り刀派が同じ訳でもなく、元主が一緒という訳でもない。ただの数合わせとも思えない。ならばその理由とは何なのか。自分なりに考えてみました。※回想『じっちゃんと一緒』ネタバレを含むため追記に畳みます。

獅子王はじっちゃんこと源頼政が鵺退治の褒賞として近衛天皇から賜った刀。じっちゃん――頼政清和源氏源頼光の血を引く摂津源氏の人ですが、平清盛からの信頼は篤く、当時としては破格の従三位の地位まで上り詰めます。

小烏丸は刀剣男士の紋が三本足の鳥=八咫烏であることから、伊勢神宮の使いから桓武天皇が授かった平氏重代の刀と捉えて間違いはないでしょう。印象的な赤い装束も平氏の旗色を連想させますし、現存している宮内庁所蔵の小烏丸も伊勢平氏伝来のものなので、刀剣男士の小烏丸は平氏に縁が深い刀剣だと言えます。

以上の背景を踏まえると、自らを「刀剣の父」と称する小烏丸ならばどの刀剣に対しても平等に父として接するはずなのに(大包平との手合せは大包平のみ特殊ボイスなので除外)、回想相手にあえて獅子王をチョイスした理由も何となく見えてくるような気がします。清盛から官位を与えられるほど信用を置かれていた頼政。その関係はそれぞれの代表的な刀にも受け継がれているのでは?

回想中の台詞を見てみると、「じっちゃんが大好き」と嬉しそうに頼政について語る獅子王に

小烏丸「ならば父こそじっちゃんとして崇めるに値するぞ」
獅子王「いや、好きなの人間だし。お前骨董品だし」
小烏丸「いかんいかん。年長者への敬意が足らんぞ。反抗期か」
獅子王「へ? なんでだよ、こんな子供みたいなじっちゃんが居るかよ!」
小烏丸「内実より見た目を取るか。ああそうよな。内実を取ればお前自身がじっちゃんになってしまう」
獅子王「やめろー!」

小烏丸は彼の言う通り年の功の成せる技か、終始余裕たっぷり。対する獅子王は小烏丸の言動に反抗したり、最後は論破されたりと敵わない。驕る平家と、それに反撥し敗れた頼政の関係を再現しているように捉える事ができるのでは?小烏丸側は好意を向け、獅子王がそれに反撥しているところなど。余談ですが、この回想名もじっちゃんのことを語る獅子王(彼の心にはいつもじっちゃんが一緒に在る)、父こそじっちゃんとして崇めるに値する(=年の功で敬うなら我もじっちゃんと一緒であろう?)、内実を取ればお前自身がじっちゃん(=年齢だけならお前もじっちゃんと一緒だよ)というトリプルミーニングなのでは、と思ってます。

上記の理由からかなり因縁が深い二振りだと思っているので、OPやジャケ写では良好というか仲良さげに見える彼らが花丸でどんな風に絡むのでしょうね…。