katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

彼方にあるもの

PSYCHO-PASS恩讐の彼方に__』観てきました。追記から感想。

SSを通じて狡噛も宜野座も自分と似た境遇の少年少女と心を通わせていて静かに顔を覆った。「テンジンからだ」って彼女を傷つけたナイフでガルシアにトドメを刺すことでテンジンの復讐を狡噛が代行するかたちになってゾッとした。またこの人はそうやって背負う…。テンジンの気持ちや現地の人々の生活を慮ってちゃんと停戦交渉成立を待ってから決着をつけに行ったのがまた…ツェリンはバカだけど良い奴なのでこれから頑張ってほしい。

フレデリカが雑賀教授仕込みのプロファイリングで狡噛の本音を暴き立てた時、常守をはじめ一係のみんなに早く自分のことを忘れてほしいと思っていると知って言葉を失った。狡噛のせいで人生変わった人たくさんいるんだからね!宜野座と雑賀先生は潜在犯になったし、狡噛が槙島の幻影に囚われているように常守も宜野座も狡噛の幻影に囚われている。そう簡単に忘れてくれると思うなよバカ!ギノはもう一回狡噛のことぶん殴っていいよ。というかフレデリカと狡噛、年齢同じで雑賀教授の受講生で、実は同期だったとかそんなことない?

たまたま『恩讐の彼方に』を読んだことがあったので内容はスルスルと入ってきたのですが、狡噛慎也は復讐を成し遂げた実之助であり、そのせいで墜ちるところまで墜ちて罪滅ぼしを始めた市九郎でもあるんだなぁ、と感じた。狡噛とテンジンの父親に共通した“見返りを求めない”人助けが、悔い改めた市九郎の善行に近しいものがある。悪人に思えないテンジン父は、果たしてシビュラから国外追放されるような真似をしていたんだろうか?単にシビュラにとって都合が悪かっただけとか?

花城フレデリカが狡噛さんに持ち掛けた交渉ってCase.2で須郷さんをスカウトした話ですよね。棄民調査は建前で、狡噛の過去を詳細に知っているから恐らく狡噛をスカウトする目的で訪ねたんだと思う。そんで例の特務軍に所属すると潜在犯としての制約を全て取っ払える(狡噛にとっては過去の払拭)から狡噛は晴れて日本に帰ることができると。ただフレデリカ側(外務省)が狡噛を使える駒として扱って、シビュラ社会の中心である厚生省公安局が黙ってるかな…ってのが心配。厚生省(シビュラ)は槙島の一件で間違いなく狡噛を殺したいと考えてるだろうし。厚生省側の常守とも利害や思想の食い違いで敵対しそうでもあるんだよな…しんどいな…シビュラの善し悪しは別として、「私はいつだって一係のみんなのことを一番に考えているよ」だもんな…。三期は新キャラを絡めつつこの内容になるのかな。うーん楽しみ!ギノと常守は狡噛を殴っていいよ。