katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

仮説

某番組で放送された近年発見された歴史の新事実、大変楽しく鑑賞させていただきました。個人的に、坂本龍馬暗殺犯の仮説が面白かったです。斎藤一犯人説は初めて聞いたから正直びっくりした。新撰組説や見廻組説、紀州藩説は聞いた事あったけど、実行犯は通説通り見廻組だと思ってたから目から鱗でした。

でも確かに斎藤さんは謎の多い人で、新撰組の隊士ではあったけどいつの間にか加わって離れてまた戻って、っていう風来坊みたいな人でしたよね。戊辰戦争でも函館まで行かずに降伏してる筈だし。言われてみれば、元新撰組旧幕府軍側だったにも関わらず新政府の元で警察官になれたのも引っ掛かる。ただ、確かに高台寺党――御陵衛士と薩摩は密接な関係にあったけれど、斎藤さんが伊東派に与していたのは新撰組のスパイだったから、と言われてるのはどうなんだろう?実際油小路事件の後斎藤さんは何食わぬ顔で新撰組に復帰してるしな。
見廻組も、佐々木只三郎率いる一隊が近江屋を襲撃して今井信郎が龍馬を殺した、と言われていますが、肝心の今井の証言もあやふやで二転三転してるから信憑性に欠けるっちゃあ欠けるんだよな。旗本や御家人の息子で結成されたエリート集団なのに新撰組より目立たなかったから、この機に名前を売ろうという目的もあったのかもしれない。実際見廻組は佐々木只三郎今井信郎しか知らなかったし(それも銀魂で知った)。

暗殺の実行犯は見廻組、斎藤一、どちらか判りかねますが、どちらにせよ黒幕に薩摩=西郷が居たであろう事に関しては同意見です。明治維新期の西郷さんは若い故か血気盛んで、革命のためならば多少の犠牲は止むを得ない過激な思想を持っていた武力討伐派だったらしいから。自分の考える薩摩黒幕説は全部尊敬する作家さんの受け売りなんですけどね。ただ龍馬暗殺に関しては、単純に殺した殺されたという問題ではなく、色んな人や組織の思惑が複雑に絡み合った結果起きたのではないか、とも思うので断定は難しいですよね…。歴史学者さんなんかはそこにある種のロマンを感じるのでしょうけれど。
余談ですが、斉藤一実行犯説が浮上してるなら、とうらぶに斉藤さんの愛刀とされる池田鬼神丸国重が実装されたら長曽祢さん以上にむっちゃんとバチバチなりそうだな…と審神者は感じた。

政宗様の話も個人的に面白かった。そりゃ秀吉に気に入られていなければ光忠拝領してないよね。あと徳川とも、家光が政宗様を慕ってたのはどこかで小耳に挟んだし、二代忠宗様も秀忠から諱拝領してるし、正室も家康の孫だったもんな…。
政宗様が大名でありながら来客の際には自ら手料理を振る舞ってもてなしたのも、料理好きの他にあわよくば、という狙いがあったのかも。抜かりない策士だなあ、と改めて尊敬しました。

一概にああだったこうだったと言い切れず、残ってる資料が全て正しいとも限らないのが歴史なので、新たな発見が絶えないですよね。そこが学ぶ上で面白いところだと思います。自分も少し勉強してみたくなりました。