katharsis

しがないオタクの萌え語りやソシャゲ、日常などを書きなぐったブログ。ネタバレ+毒あり注意。

因果

本日11月15日は幕末の志士・坂本龍馬の誕生日であり命日でもある日と言われています。根城にしていた近江屋二階で中岡慎太郎と共に襲撃を受け、33年の生涯に幕を下ろしました。

自分がこの世に生を受けた同じ日に殺される。何だか皮肉な縁だなあ、と思います。
そもそも、何故龍馬と慎太郎は襲われなければならなかったのか?何故実行犯と言われる見廻組は暗殺という手段に出たのか?バックに大きな権力を有する黒幕が存在したのか?などなど、未だに謎が多い暗殺事件ですよね。個人的な見解としては幕末という動乱期、時代の変わり目で、色んな人や組織の利害、思惑が複雑に絡み合った結果、犠牲になってしまったのでは、とも思います。

前にも日記で書いたけど、むっちゃんこと陸奥守吉行はどう思ってるんでしょうね。龍馬暗殺時、彼の佩刀であった坂本家伝来の陸奥守吉行は2016年の現代に現存している。謂わば生き証人な訳で。龍馬は殺された時刀を抜く暇も無く刺客に襲われた、などと言われていますが、刀として主を護る事が叶わなかった陸奥守の心情を想像すると気が重くなってきますね。ただ、恐らく龍馬の気風を強く継いでいるむっちゃんなら極の修行で過去に行ったとしてもひたすら前――未来を見据えて物事を考えそうだな、とも思います。
「刀の時代は終わった、これからは銃の時代だ」と唱えた龍馬は刃に斃れ、最期まで侍としての矜持を貫いた近藤、土方は銃に敗れた。何だか皮肉な話ですね。

そういえば、何年も前に某所でお見かけした銀魂の考察で面白い意見があったのを覚えています。快援隊副官・陸奥のモデルは陸奥宗光陸奥守吉行じゃないか、というもの。単行本の質問コーナーで「陸奥宗光は土佐出身じゃない」とツッコまれていた話題ですが(その時は相変わらずの空知節で返してましたけど)、千鳥篇や洛陽決戦篇を読んで、改めて納得しました。
名前の由来とカミソリ副官の異名は陸奥宗光で大方合ってると思います。けれど辰馬の過去を知って、侍としては致命的である腕の怪我も判明して、陸奥は文字通り辰馬の右腕なんだな、と強く思うのです。彼を護るカミソリ=刃物である姿は龍馬の愛刀であった陸奥守を彷彿とさせるしね。

今日は同時に坂本辰馬誕でもあるので、何かしら出来たらいいな~と模索中…。